あまり真剣に語られることが少ないかと思いますが、実はプチ整形というのは驚くべきテクノロジーの集積なのです。そもそも美容外科それ自体、多くの医療技術の集大成と言えるのですが、中でもプチ整形は様々な最新技術を駆使して大きな効果を得ています。特に有効に機能しているのが先にも触れた「再生医療」の方法論です。
再生医療については多くの方が漠然と理解しておられると思いますが、生物本来の自然治癒能力を有効に活用し、活性化させることで治療効果を上げようという考えが基本になっています。とりわけ形成外科の分野では研究が進んでおり、従来の移植治療から一歩進んで、本人の遺伝子と細胞再生を結び付け、幹部を治療するというまったく新しい取り組みがなされています。美容外科においてもその成果がどんどん取り入れられていることをご存知でしょうか。
形成外科では肉体の欠損部を、骨や筋肉も含めて自前の細胞で再生するという、ちょっと前まではSFの分野だった治療法が、もうすでに現実のものとなっています。美容外科においてはこのノウハウが皮膚再生に敷衍され、つくりものでない自前の「若い肌」を実現しようという技術が開発されています。成果のほとんどはプチ整形の分野ですでに生かされており、プチどころではない、とてつもなく大きな効果を生んでいるのです。
美容外科における再生医療の応用は、外科的治療においても成果を結んでおり、美容外科では絶対に成し遂げなければならない「治療痕の根絶」というテーマも、次々クリアしているのです。基本的には切らずに治す。切る場合でも最小限の切開にとどめる。こうした方向性は外科医療全般の最新傾向ですが、それは美容外科においても同様なのです。患者の肉体に負担をかけないというテーマは、患者の年齢層が上昇していくであろう未来の外科治療にとってきわめて重要なことですし、それは美容外科においても変わりません。
美容外科も含めた外科治療全般の技術力は着実に、かつ大幅に日々進化を遂げています。有名なSF作家の言葉にもありますが「あまりにも進んだ技術は魔法にしか見えない」ものなのです。今あなたがお持ちの携帯電話を20年前の人々が見ても決して電話とは思わないように、今の美容外科の技術のものすごさを数年前の人々はマジックとしか考えられないでしょう。